昔 昔 の ある日の事

ある日寝ていたら起こされて
事故が起きたと話された。

その日は説明だけで何もなかったけれど
次の日、借金とりが家に来た。

逃げる方法がなくて、ただ
ずっと話しを聞いていただけだけど、
私の思考は完全に止まっていた。

それから、寝て、起きて、仕事して、
また、寝るだけの毎日が続いた。

何も考えられなかった
でも、考えなければ、前にも進まないし
誰も許してくれなかった。

誰も話を聴いてくれなかったし、
誰も助けてくれなかった。

毎日、お腹をすかせて仕事をして
誰かといても孤独だった。

部屋にいても一人だし、
嫌な事ばかり考えて、楽しくなかった。


逃げようと思えば逃げられたのかな？

もはや、逃げることも考えられなかった。

いつからか、パンだけは食べるまいと思った。
パンが好きなのに、パンは食べたくなくなった。

パンは

パンは

春になったら食べようと思って
毎日一人で生きていた。

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